これだけ知ってもまだ怖い!ビビりのための海外旅行マニュアル【中国・深圳編】
中国怖くない?
中国。
それは4000年の歴史を持ち、13億人の人口を抱える超巨大国家。
…怖くないですか?
「なんかいろいろニュースでやってるし怖そう…」
「漢字は何となくわかるけど、発音はさっぱりで言葉通じないから詰みそう…」
「なんとなく海外行ってみたいけど危なそう…」
「なんか国家権力強いし捕まりそう…」
…って感じですよね。
「海外行ってみたいけど中国ってなー」
…僕もそう思ってました。でもなんやかんやで僕の初海外は中国になってしまったのです。
今回は、そんな感じで、「なんとなく海外行きたいけど怖い」みたいなビビり人類なあなたにお伝えしたい、中国・深圳の情報をお届けします。
果たしてビビりでもパック旅行以外で海外に行けるのか。
長いので、それぞれのビビりポイントに合わせて読んでくださいー!
※叩かれるのも怖いので最初に言っておくと本文中でいろいろ引用してますが、自分自身を安心させるための材料を集めただけです。あなたの身の安全を保証するものではありませんのでくれぐれもご注意ください!
飛行機にビビる
まず、海外に行くビビりに立ちはだかるのが、「飛行機に乗る」というハードルです。
古今東西、いろんな飛行機事故が報道されてるし、テロなんかも怖い。もし隣に座ったのがかなりキツめな体臭の持ち主だったなら…。
考え始めるとキリがありません。
飛行機は自動車よりも安全とかどこかで言いますけど、そんなの確率の話であって、自分が事故らないとは限りません。
そんなあなたにはこれ。
“Flightradar24”!!!
Flightradar24 | フライトトラッカーを App Store で
このアプリ、いま飛んでいる飛行機の位置がわかります。
深夜でもめっちゃ飛んでる。
まあさすがに目視でこれだけ飛んでるの確認したら、安心でしょう。
こっちの記事だと、毎日乗っても438年に一回しか事故に会わない確率らしいですよ!
438年あったらオリンピック109.5回開催されるよ。でも2020年の東京オリンピックはまだ32回目。
…うん。ギリ行けそう。
あと、朝早い飛行機だともちろん乗り遅れるかもってビビると思うので、あらかじめ空港内のホテルをとっときましょう。
※真夜中の空港には予想以上に人がいないけど、命を失うことはまずないので安心しよう。
入国審査にビビる
入国審査。映画なんかでは「What your purpose?」みたいに聞かれてる印象ありません?
しかも今回はよりによって中国。やばい。観光って中国語でどう言ったらいいんだ。
いや今回は香港からの入国だから英語でいいのか?
もやもやと不安を抱えたまま審査の列に並びます。
とりあえずどこかに連れていかれるような人はいないっぽい!
とにかく少しでも不審な動きにならないように深呼吸して自分の番を迎える…。
入国審査官、顔めっちゃ怖い。
まあめっちゃ笑顔でも、この国は大丈夫なのかとはなりますけどね。
特に言葉はなく、パスポートを出すようジェスチャーをしてくれたので、差し出します。
…無言のまま、モニターに映っている情報とパスポートの写真、僕の顔を見比べ、スッとパスポートを返してくれました。
どうやら問答は必要なかったようです。
ビビって損した!
移動にビビる
今回の旅の目的地は深圳。
香港国際空港からは、 MTR(鉄道)、フェリー、バスで行けるみたいです。
空港にいた案内係の方によると、
「ここからだとMTRでは乗り換えが面倒だから、一旦バスで「上水駅」まで行って、そこからMTRで一駅、「羅湖駅」から深圳に入れます!」
おや「入れます」…?
…どうやらもう一回入国審査ある感じですねこれ。
さいわい日本人はビザもいらないようですし、緊張に耐えましょう。
バスで40分くらい?で上水駅につきました。
バスは当然のようにWi-Fi完備でUSBの充電ポートまでありました。こいつ、できる…!
ここから一駅でついに深圳!
リユースできるし、無くさないし、いいですね!
香港のMTRでは、「八達通(octopus)」っていうSuicaみたいなのも使えます!
空港や市内でも支払いに使えて便利です。
ガチャガチャとかもできる。
地下鉄の中には小学生らしい子とかおじさんおばさんとか普通に乗ってて、
若者はみんなスマホいじってて、日本かよって感じでした。
海外の鉄道なんてスリとか横行してる危険な場所かと思ってましたが、余裕!
羅湖駅に到着!さあ、あとは入国審査を超えれば深圳です…。
入国審査手順は、
・住所氏名とか脇においてある紙に書きます。
これ帰りの審査で書き忘れて、危うく香港行きのフェリー乗り遅れかけました。フェリーがめっちゃ優しく待っててくれたので間に合ってないけど乗れました。中国いい国。
・入国審査官と向き合います。
…2回目はなんか慣れた。この入国審査官も誰かを支えるために働いているんだな~って目を見つめてるとあんま怖くないです。ライフハック。
・顔写真を登録して、パスポートをかざすと開く自動改札みたいなのを通ります。ハイテクで良い。
・荷物検査等々あります。絶対そのへんの人から受け取った荷物を持って検査を受けるなよ!!!最悪死ぬぞっ!!!ホントここだけはビビりじゃなくても気を付けたほうが良いポイントです。
薬物乱用しても罰則軽いけど、密輸するとやばい。
で、深圳市内です。
駅出てすぐの広場から、すっげーでかいビルとか見えるんですが、
日本でもそこらへんにいそうなおっさんが、鼻歌交じりでチャリに乗ってたり、
なんだかのどかな雰囲気。
次は深圳市内を走る地下鉄に乗り換えます。
こちらの切符はコイン型。ICチップ内蔵で、タッチして入場できます。
出るときは改札についている投入口にIN。
これ、コイン型だから、購入する機械の構造が単純化できるんですよ!お釣りと同じ場所から出せばいいから!効率的だ~
深圳市民はSuicaみたいな「深圳通」を使ってるみたい。
僕もルフィ型を購入。カード型だけじゃなくてストラップみたいなデザインのものもいろいろあるみたいです。
注意したいのが、文字読めなくてわかんなかったんですが、
どうやらカード型のものは券売機でも簡単にチャージできるんですが、
こういうストラップ型のものはできない様子。窓口で駅員さんにチャージしてもらいました。(wechatpayとかで決済できれば深圳通を販売してる機械でもチャージできそうでした。)
深圳の地下鉄で一番の衝撃が、改札を通る前に必ず荷物検査があること!
普通に空港とかにあるベルトコンベアのやつでカバンの中身を確認されます。
この時、液体をもってると謎のマシーンで成分?をチェックされるので、あらかじめカバンから出しておきましょう!
※僕は最初カバンの中に入れっぱなしにしてたので、中国語で注意されてめちゃくちゃビビりました。
広告なんかも日本と同じですね。
若干車内の広告は少なめ。あと、乗車口の上のところに東京のメトロと同じ感じでMTRに乗る時のマナーの動画が流れるディスプレイがあるんですが、ちょいちょい液晶が死んでました。
座席はすべて、なんかざらざらする金属で、掃除とかいらなそうでした。
これもまたコイン型の切符と同じく合理的だなあ。
写真撮影にビビる
さてここまで、ほとんど風景の写真がないわけなんですが、それには理由がありまして…
これ。
怖くない?旅行きて拘束されるとかマジでビビる。
どうやら軍関係のものを映しちゃったらやばいらしいですが、撮影禁止の立て札なんかもないらしく…知らずに撮ってしまったら…考えるだけで怖え――――!!!!!
…とはいえ地下鉄の感じとか思ったよりも日本に近い感じだったので、途中から撮ってます。
いちおう念のため!万が一に備えて!保険をかけて!心の安寧のために!みなさんも出国前に中国の主要な軍関連施設の場所くらいは調べてくことをオススメします!
ホテルにビビる
右も左もわからない海外で、心を落ち着かせるために押さえておきたいのが、ちゃんとした宿泊施設ですよね。
空調が壊れてて睡眠がとれないと次の日注意力散漫になって掏られるかもしれない。
要人がいっぱい泊まっているホテルだと、テロの標的になって人質になるかもしれない。
受付の男が麻薬密売人で、寝ている間に運び屋に仕立て上げられるかもしれない。
などなど、不安は尽きません!
きっちりBooking.com等でレビューを見てから決めるのがいいでしょう。一方でレビューを信じすぎてもダメ。特にちょっとおかしな日本語で書かれてるやつなんかには注意してください。まあでもなんだかんだ、最後には自分の直感を信じて思い切って決めるしかない。
あとテロ怖い人にはこれ。
ドアストッパーを内側からセットしておくと、銃を持ったテロリストでも「あ、この部屋の扉なんか開かねえ!」って一旦他の部屋の制圧に行くらしいです。
その隙に窓から脱出せよとのこと。誰情報か知らんけど。
僕も持っていきました。気休め程度にはなります。
結局、僕が泊まったホテル(海外旅行慣れしてる友達がとってくれた)は、
・Booking.comでは英語のレビュー多かったけど、スタッフはほとんど英語わからない人たち
・バスルームの扉めっちゃ隙間空いてて、シャワー浴びると洗面所の床ビッシャビシャになる
くらいで、毎朝ペットボトルの水も補充してくれたし、WiFiも快適だったし、新築っぽかったし良い感じでした。
飲食物にビビる
このペットボトルの水が結構重要。
僕らビビり人類はたいていお腹が弱いと思いますが、海外の水道水とか飲んでしまうと(ビビり人類ではなくても)確実にお腹壊すらしい。ただでさえ慣れない環境のストレスでお腹壊しそうだったので、水は絶対ペットボトルのものを飲みましょう。
※友達は全然余裕で飲んでたけどまったく平気そうだったので気にしすぎかもしれません。
あと食べ物の衛生管理とか気になってたんですけど、
器が個別にパッキングされてるやーん!
しかもこの器、さらに熱湯消毒してから使います。
中国の南のほうでは結構当たり前の文化なんだそうです。
汚いとか偏見でした。めっちゃ気を使っている。
おいしかった!
あとサイゼもあります。ミラノ風ドリアあります。
マックには、なにやらチキンがあります。あとナゲットのソースはスイートチリでした。
独特の味のUFOもあるぞー!
あといろんなところですごいコロロっていうグミが売ってました。味は日本のと一緒。中国人に好まれる味なのかな~。
…いや日本かよ。めちゃめちゃ馴染みのあるもの食べてました。
コンビニもセブンイレブンがいっぱいあるので、もう日本。nanacoは使えなかったっす。
食に関してはビビらなくてよいかもですね!
ちょいちょい独特のスパイスが苦手な人はいるかもですけど、上記の馴染みあるものもいっぱいあるので大丈夫です。
結論。ビビりは一人で海外行くな!心がもたない!
…いろいろ強がって書いてきましたが、正直なところ友達のおかげでなんとかなった って感じです。
たぶん現地語がわかるか、物怖じしない精神力がないとグローバルな世の中では戦っていけないのです…。買い物は一人でもできたけど、どの駅の近くに何があるとか、普通にはGoogleでは調べられないし、大変ですよ…。道行く人も結構英語は通じない…。
Google翻訳あると思うじゃないですか?冷静に考えてみるとレジで後ろ並んでるときとか出せなくない?お釣り出すのにも手間取る男ではスムーズなコミュニケーション取れなくない?
同時翻訳機あったらいけそう!と思うけどまだまだ複雑な会話はできなそうです。
やっぱり友達に頼りきりになっちゃいます。
…と言いつつも!
ビルとかマンションでっけえ!めちゃくちゃ長い橋かかっとる!
道幅広い!
市場の密集具合すげー!車に変身するクモ男おるー!
どんな駅にもショッピングモールある!?しかも建物の中を列車が走り抜けてるー!
pepper君とおそらく同じ立場のやつおるー!
街中にめっちゃ電話ボックスみたいなカラオケボックスある!残酷な天使のテーゼ歌える!WeChatPayで決済可能―!
駅の出口にマッサージチェアある―!もちろんWeChatPayで決済可能ー!
…などなど行かないとわからないこともいっぱいありました!
ググったら結構「アリペイ」「wechatpay」とか「フォックスコン」とか「Seeeed」とか技術の進歩に関する情報は出てきて、深圳進んでんなーとか思うんですけど、どうやって人々の生活に浸透してるのかはわかんないですよね。
確かに電子決済はアカウント解説してQRコード貼るだけで導入できるので、街の個人商店なんかでもよく見られました。でも普通の人たちはぜんぜん現金でも支払いしてるし、深圳がめちゃくちゃ特別な街ではない気がしました。もちろん政府も発展に力を入れてるし、いろんな有力企業があつまってるからその意味では特別だとは思いますが。
そして、何より、なんか勝手に中国人って怖いのかと思ってたけど全然親切ー!
言葉が通じないことにイラついてる様子はみせつつも丁寧に接してくれるー!
勝手に思い込んで壁を作っていただけで、
どこの国に行っても、多少文化に違いはあれど、同じように人が暮らしているだけなんだなあ、と思いました。
というわけで、ビビり人類のみんなも、まずはちょっと勇気をだして、国内で英語・中国語しゃべれる人と友達になりましょう!
自分で勉強しろとは言わないよ!そこまでのアクティブさをビビりに求められても僕だったら困りますので!!!
…それではまた別のビビる瞬間にお会いしましょう。
ありがとうございました!